hiroの長い冒険日記

主にコンピュータ周辺の興味を持った内容を綴ります

Video card nVidia Geforce RTX3060 購入と現在のPCの構成

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2020年1月に Desktop PC を更新してから早や2年9カ月が経過しました。当初は予算を抑えるべく諦めていた機器を、少しずつ追加・更新しながら能力を向上させてきました。Monitor に始まり keyboard と mouse (これは2回更新)、NVMe M.2 SSD、Memory 追加と徐々に追加・更新し、残るはVideo cardのみでした。一時のVideo cardの高騰は収まってきましたので、Amazon の タイムセールに合わせ、nVidia の Geforce RTX3060 を購入しました。これで PC の増強計画は一区切りつきましたので、これまでの経緯をまとめました。

購入当初の構成

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2020年1月に、AMD Ryzen 7 3800x の BTO で組み立てた状態で新しい PC を購入しました。一部のパーツは旧PCより転用しました。

  • 新規に購入したパーツ
種類 名称
CPU AMD Ryzen 7 3800x
CPU Cooler Noctua NH-U14S
Motherboard ASUS TUF GAMING X570-PLUS
Memory Micron DDR4-3200 16GB x 2
Video Card nVidia GeForce GT1030 2GB
Case Fractal Design DEFINE R6 Black
PowerSupply Fractal Design ION+ 660P
  • 旧PCより転用したパーツ
種類 名称
SSD1 SATA SanDisk Ultra3D 1TB
SSD2 SATA CFD CSSD-SM128WJ3 128GB
HDD1 SATA Hitachi HDS721010CLA332 1TB
DVD/Blu-ray Drive Pioneer BD-RW BDR-209M
Monitor Diamondcrysta RDT232WLM 23inch FullHD TN
Digital Amp. none
Speaker no bland Line Out
Keyboard PFU Happy Hacking Keyboard Lite2
Mouse Elecom M-S2ULBK/RS USB Wired

この時の構成でも、日常の用途には十分過ぎる能力がありました。とはいえ、予算の都合上で

  • Monitor
  • NVMe M.2 SSD
  • Video card

が更新できなかったのは心残りで、少しずつ増強・更新する事を考えていました。

Video card : nVidia GeForce RTX3060 12GB 購入

後述のように、Monitor や NVMe M.2 SSD を購入し快適に使用しています。最後の Video card については、2022年8月にnVidia RTX3060 を購入しました。RTX3060 にも種々のメーカーがありますが、その中から GALAKURO GAMING (玄人志向) の GG-RTX3060-E12GB/OC/DF を選択しました。保障期間3年が決め手です。

開封し表面の保護フィルムを剥がした状態です。ファン2基でも冷却は十分でした。

2 slot 専有ですが、上のネジ溝が若干ずれていて、ネジが入りませんでした。この精度は最近のパーツでは珍しいかも。部屋内の移動だけですので気にしない事にします。


Video Card の価格も落ち着き、RTX3060Ti や RTX3070 も視野に入れて検討する中で RTX3060 を選択した理由は次の二つです。

【理由1】Memory が 12GB

Game であれば 8GB でも十分で、どちらかといえば CUDA core 数の方が重要でしょうが、これから機械学習をする際には 8GB では心許ないと感じました。10GB以上は RTX3060 又は RTX3080 以上であり、RTX3080 以上は予算オーバーでした。

【理由2】TDP が 170W

今の電源は 80PLUS Platinum 660W です。効率面から半分の330Wを目標値とすると、CPU Ryzen 7 3800x (PPT:142W) に追加して RTX3060ti (TDP : 200W) や RTX3070 (TDP : 220W) では CPU + GPU だけで 340~360 W を消費するので、目標をオーバーしてしまいます。RTX3060 (TDP : 170W) だと CPU + GPU で 312W であり、目標の 330W 程度に収まり、Motherboard や周辺機器を含めても電源容量を超えることはないと考えました。

簡単な benchmark と消費電力

同じ nVidia Geforce の GT1030 から RTX3060 への更新ですので、Windows11 や Linux の driver はそのままで、card を差し替えるだけで問題なく起動しました。

アイドル時の消費電力

Video card 更新前のアイドル時の消費電力を過去に測定していました。40W でした。
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現在のアイドル状態の消費電力は、REX-BTWATTCH1 で測定すると 82W と、プラス42Wでした。この中には、Video card + SSD 1台+ HDD 3台を含みます。SSD と HDD のアイドル状態の消費電力は各1W程度でしょうから、約40W が nVidia RTX3060 のアイドル時の消費電力になるかと思います。(厳密な測定ではありませんのでご注意ください)

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Benchmark (FF XIV、FF XV)

game には興味ありませんが、負荷テストを兼ねて FF Benchmark を実行してみました。

Bench Resolution Quality Score Result PC全体W Video Card W Temp.
FF XIV 3840x2160 最高品質 6984 やや快適 295W 170W 75℃
FF XV 3840x2160 高品質 3748 普通 295W 170W 75℃

両方の Benchmark 共に nVidia Geforce RTX3070 の上限170Wに達した状態で、温度は 75℃に抑えられていました。冷却性能は十分かと思います。他サイトの Benchmark の結果よりも若干低めですが、CPU or Memory が足を引っ張っているかと思います。

CPU は20%、60W程度の消費電力でしたので、CPUとVideo card を除いた消費電力が65W程度でした。

まとめ

2022年8月に Video card を nVidia Geforce RTX3060 に更新しました。マイニング需要 & 半導体不足による Video card の高騰により購入時期が遅くなってしまいましたが、円安の影響を受ける前に希望していた価格で購入できたことは良かったと思います。この先、通常使用と共に機械学習の勉強に使用するつもりですが、年齢を重ねる度に勉強に対しての馬力が落ちているように感じていますので、時間を見つけて取り組んで行けたらと思います。

【自分用備忘録】機器更新 時系列まとめ

後で自分で振り返る為に、時系列で PC 関連機器の購入記録をまとめました。

2020年1月 新PC購入

CPU や Motherboard、Case、PowerSupply を更新し、Video は安価な nVidia Geforce GT1030 を繋ぎで購入、Storage と Monitor、Keyboard、Mouse は転用という形で新しい PC を組み上げました。

2020年4月 Monitor : Acer VG270Kbmiipx 27inch 4k IPS

先ずは Monitor を2020年4月に更新しました(こちらは記事にしていません)。PC の能力に対して TN 液晶の Full HD では不足に感じたのと、23~24 inch で 4K の解像度ではあまりに小さすぎるのでは、との考えから、27 inch の 4k の Monitor を購入しました。

2020年3月に購入した Amazon ベーシックのモニタースタンドにも問題なく取り付けでき、昇降による位置合わせも容易です。
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Monitor 下にスペースを作ることができるので、Mini PC や Amp、Speaker を置いて丁度よい高さに調整しています。

2021年2月 Keyboard : Razer BlackWidowLite US Orange switch

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HHKB Lite2 にも大きな不満はありませんでしたが、Mechanical switch の keyboard を経験したかった事、正規の US 配列の keyboard にしたい気持ちが高まり、Razer の US 配列の TKL keyboard を購入しました。

Razer 静音 orange switch はリニアな感触でかなり軽いです。ノートパソコンの keyboard を稀に使用すると重く感じます。クッションの O リングを入れても多少底付きの音はします。

Ctrl key の配置は、どうしても慣れなければ A の左隣に入れ替えるつもりでしたが杞憂でした。key の入れ替え無しで、現在も職場で使用中です。

2021年2月 Mouse : Logicool G603

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Elecom の安価な mouse の button の touch に我慢が出来なくなり、Razer の keyboard と一緒に Logicool G603 を購入しました。

使い勝手は上々で、PC から無線の LIGHTSPEED 接続で使用すると共に、iPadiPhone では Bluetooth 接続で使用していました。スクロールホイールの持病は未だ発症していません。こちらも、Razer の keyboard とセットで職場で使用中です。

2021年2月 Digital Amp. : Sabaj A3 & Speaker : Micca COVO-S

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貧弱な Speaker に嫌気がさして、PC の音声出力環境を改善する為に、Ditital Amp. と Mini Speaker を購入しました。

それまでは LineOut 接続の安価な Mini Speaker を使用していましたが、USB 電源からのノイズに悩まされ、音質もお世辞にも良いとはいえない環境でした。

Sabaj A3 と Micca COVO-S の組み合わせで、これまでよりも少し大きいサイズとなりましたが、音質は段違いに良くなりました。もちろん、もっと大きめの Speaker や高級DACを積んだ Amp. にはかなわないと思いますが、PC用の Amp. と Speaker と考えれば私には十分です。Monitor 下に余裕を持って収まるのも好みです。

2021年12月 HDD : 4TB x 3台

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NAS (Synology DS218+) の内蔵 + 外付HDD を更新した事により、3台の 4TB HDD が余る事になりました。初めは外付の case に入れて必要な時に接続して使おうかとも考えましたが、PC case 内には余裕がありましたので、この先色々と遊んでみようとも考えて、PC に内蔵する事にしました。

Western Digital Red WD40EFRX-RT2 x 2、Seagate IronWolf ST4000VN008 の計3台を内蔵しました。

Windows11 の記憶域を試したのが以下の記事です。Sequential Read だと 500MB/sec を超える速度が出たのは驚きでした(Random は向上しませんが)。
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Linux の Software RAID も試してみたいと思いながら手を付けられずにいます...そのうち記事にしたいと思います。

2022年1月 NVMe M.2 SSD : Western Digital SN850 2TB

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Monitor の次に購入しようと考えていた NVMe M.2 SSD は2022年1月に購入しました。当初は 1TB で考えていましたが 2TB も手の届く金額でしたので、寿命を考えても容量の多い方がよいと考えて 2TB を選択しました。

Motherboard の NVMe M.2 slot の位置を勘違いしていて、CPU 直結の部分はヒートシンクなし、Chipset 経由の部分にヒートシンクあり、の構成でした。ヒートシンクを付けない事に不安がありましたので、現在は Chipset 経由の slot に接続しています。それでも Sequential Read 6000MB/sec、Sequential Write 3000MB/sec が出ていますので速度は十分です。SATA SSD と変わらないかとも思っていましたが、Windows11 の起動や操作の反応を見ていると、十分違いがあると感じています。

将来にもう1枚の NVMe M.2 SSD を購入する際には、容量 4TB でヒートシンクを同時に購入したいと考えています。

2022年4月 Mouse : Logicool G604

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2021年2月に Logicool G603 を購入して使用していました。特に不満はなかったのですが、一時的にリモートワークで仕事する機会があり、職場で使用している Note PC & Mouse の組み合わせとの差に我慢ができなくなり、Logicool G603 を職場で使用する事にしました。

その代わりとして、自宅用に Logicool G604 を購入しました。G603 も気に入っていましたが、購入しようとした際に一時的に在庫が切れていましたので、新しい機種の G604 を選択しました。

G603 と G604 の形状は異なりますが、職場と自宅で毎日使用して使い勝手には慣れました。何方も Bluetooth & LIGHTSPEED の2方式の無線接続ができることが特徴です。

2022年4月 Keyboard : Keychron K8 RGB Backlight Brown switch

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Mouse と同様に、Keyboard についても Razer BlackWidowLite を職場で使用する事にしました。その代わりとして、自宅用に Keychron K8 を購入しました。

US 配列 & TKL を必須として、静音リニアの赤軸とタクタイル感のある茶軸で悩みましたが、Hot Swap 対応の機種を選びましたので、どうしても合わなければ switch を取り替えればよいかと考えて、茶軸を選択しました。結果、職場の赤軸 (Razer オレンジ軸) と自宅の茶軸の併用でも違和感を感じなくなりました。

Keychron K8 の配列で一つだけ不満があるとすれば、Context Menu key が無い事です。Razer BlackWidowLite には右下に専用の Context Menu key があり、Excel の keyboard 操作の際に menu を表示するのに重宝していたのですが、Keychron K8 の場合は Windows key (Right) になっています。

解決策として、Windows11 の PowerToys の Keyboard Manager で key の再マップを行い、Windows key (Right) を Apps/Menu に置き換えています。Keychron の User's Manual では SharpKeys を推奨していますが、PowerToys でも (Windows内だけですが) 同様の key map が実現できます。

それ以外には、key touch も含めて満足して使用しています。

2022年5月 Memory : Micron DDR4-3200 16GB x 2

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PC 購入当初の 32GB (16GB x 2) でも通常の操作では memory 不足を感じることはありませんが、仮想マシンを複数起動している時に「もう少し容量があれば...」と考えていました。たまたま未使用の point を見つけた事もあり、+32GB (16GB x 2) を追加して合計64GB (16GB x 4) に memory を増設しました。

仮想マシン一つに割り当てる memory も多めに設定する事ができるようになり、複数の仮想マシンを起動させる場合にも余裕を持って運用する事ができるようになりました。

2022年8月 Video card : nVidia GeForce RTX3060 12GB

今回の記事です。

現在の構成

現在の PC の構成を一覧でまとめました。

種類 名称
CPU AMD Ryzen 7 3800x
CPU Cooler Noctua NH-U14S
Motherboard ASUS TUF GAMING X570-PLUS
Memory Micron DDR4-3200 64GB (16GB x 4)
Video Card nVidia GeForce RTX3060 12GB
NVMe M.2_1 Western Digital SN850 2TB
SSD1 SATA SanDisk Ultra3D 1TB
SSD2 SATA CFD CSSD-SM128WJ3 128GB
HDD1 SATA Hitachi HDS721010CLA332 1TB
HDD2 SATA Western Digital Red WD40EFRX-RT2 4TB
HDD3 SATA Western Digital Red WD40EFRX-RT2 4TB
HDD4 SATA Seagate IronWolf ST4000VN008 4TB
DVD/Blu-ray Drive Pioneer BD-RW BDR-209M
Case Fractal Design DEFINE R6 Black
PowerSupply Fractal Design ION+ 660P
Monitor Acer VG270Kbmiipx 27inch 4k IPS
Digital Amp. Sabaj A3
Speaker Micca COVO-S
Keyboard Keychron K8 RGB Backlight Brown switch
Mouse Logicool G604

今後について

これで、PC を購入した際に諦めていた機器を全て導入する事が出来ました。出費を抑えるために出来るだけ Amazon やクレジットカードのポイントを利用して購入しましたので、予想していたよりも時間が掛かりました。また、Keyboard & Mouse を2回購入したのは予想外でしたが、その分、使用する時間の長い職場の PC 入力環境を改善できたので、金額以上の効果がありました。

今後、暫くは機器の追加なしで運用したいと考えています。

リンク先は Amazonパソコン工房扱いの Ryzen 9 5950x です。8c16t の次は 16c32t でしょう!冷却が空冷では間に合わないでしょうから簡易水冷とセットで考えます。これより先は Motherboard や CPU、Memory を含めた大幅な更新になるでしょうから、その時の合計費用と将来性で判断します。