hiroの長い冒険日記

主にコンピュータ周辺の興味を持った内容を綴ります

キーボード Razer BlackWidow Lite オレンジ軸 を購入

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昔から英語配列のキーボードに憧れがあり、Happy Hacking Keyboard Lite2 英語配列を長年使用してきた。何時購入したのかは覚えていないが、少なくとも15年以上前なのは間違いない。故障も無く使用していたが、思い立ってキーボードを交換する事にした。


新しく購入したのは、Razer BlackWidow Lite US配列 オレンジ軸である。今回も英語配列を選択した。

目次

英語配列への憧れ、Ctrl キーの配置

初めてパソコンを購入したのは NEC PC-8801MH、次は PC-9801DS で、共に付属のキーボードだった。この頃はキーボードを交換するなんて考えは無く、セットで付属していた物を使用するのが当たり前だった。なので、使いやすいとか使いにくいとか、そういう基準さえもない時代だったと記憶している。

その後は IBM PC互換機の BTO で、この時も付属品の日本語配列のテンキー付きキーボードだった。大学時代の卒業論文修士論文も、そのキーボードで入力していた。そのような中で大学時代に Linux と出会った事で、日本語配列のキーボードに疑問を持ち始めた。

  • 当時の Linux では、キーボードが日本語配列だったとしても install 直後は英語配列になっていて、表示と異なる記号を何とか探しながら入力していた。(もちろん、設定した後は日本語配列のキーボードも通常通り使用できたが)
  • 変換・無変換キーが存在する為に、スペースキーが異常に短かった。
  • かな入力しないのに、キーボードに「かな」が表示されているのが無駄であり、私の美意識とは合わなかった。
  • Ctrl を多用するのに左下に配置されていて、殆ど使用しない Caps Lock が A の隣に鎮座していた。

学内に設置してあった UNIX 機の英語配列キーボードに触れる機会もあり、自分でも英語配列のキーボードを所有したいと考えるようになった。

Happy Hacking Keyboad Lite2 との出会い、英語配列への拘り

そのような中で、雑誌の記事で Happy Hacking Keyboard Professional の存在を知った。

  • 英語配列
  • Ctrl は A の左隣
  • テンキーレスでミニマムな配列 (Function key も Fn キーとの併用)

www.pfu.fujitsu.com
理想としていた配列でミニマムな配列も好みだったが、Happy Hacking Keyboard は高すぎて手が出なかった。

その後、配列はそのままの廉価版の Happy Hacking Keyboard Lite2 が発売となった為、英語配列版を購入した。静電容量無接点式ではなくメンブレンスイッチを使用しているためにキータッチは異なっていたのだろうが、キーボードの配列と価格を優先した。

海外(中国)と行き来する機会が増え、持ち歩く為のノートパソコンを購入する際にも、英語配列のキーボードが選択できる事を優先した。当時は、英語配列そのままで販売しているメーカーは無く(何故か日本語配列ローカライズしてしまう)、保守部品として入手して簡単に交換できるのは IBM ThinkPad だった。

私にとって、英語配列の方を好む理由は、

  • プラス(+)マイナス(-)イコール(=)の記号の配置
  • 括弧([、]、{、})の対称性 不等号(<、>)はどちらも横並び
  • 使う頻度が殆どない変換・無変換・全角/半角キーが無い
  • 「かな」の印字がない

であり、更に Ctrl が A の左側にある Happy Hacking Keyboad の配置は理想的だった。Fn キーとの組み合わせによる操作が増えるデメリットを上回っていた。

Happy Hacking Keyboard との決別、純粋な英語配列

仕事でノートパソコンを支給されているが、事務用途なので間違いなく日本語配列である。Happy Hacking Keyboard Lite2 との配列の違いは頭で切り替えて対応できたので問題なかった。いつかは Happy Hacking Keyboard Professional を購入したいと思いつつ、Lite2 も何事もなく使えるので、取り換える機会が無く過ごしていた。

それでも、家で過ごす時間が長くなり、キーボードに触れる機会も増えると、やはり Happy Hacking Keyboard Lite2 のキータッチが気になってきた。それなりに安価なら、Lite2 ではない Happy Hacking Keyboard を購入したいと考えていた。

検討していたのは、Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S。

又は、Happy Hacking Kyeboard Professional2 Type-S

PFU HHKB Professional2 Type-S 英語配列/白 PD-KB400WS

PFU HHKB Professional2 Type-S 英語配列/白 PD-KB400WS

  • 発売日: 2011/06/15
  • メディア: Personal Computers

Bluetooth のみの Happy Hacking Keyboad Professional BT は、UEFI (BIOS) で使えないだろうし、接続が不安定との評価が多かったので除外した。(恐らく USB3.0 の影響で、Bluetooth 受信部を物理的に離せば大丈夫かもしれないが)

PFU HHKB Professional BT 英語配列/白 PD-KB600W

PFU HHKB Professional BT 英語配列/白 PD-KB600W

  • 発売日: 2017/07/14
  • メディア: Personal Computers

だが、2020年年末の Amazon ブラックフライデー、初売り2021年、1月30日からのタイムセール祭りでも、考えていた金額まで下がってくれなかった。製品の特性上、この先も価格が下がることは考えにくいだろう。キーボードの中古品は、個人的には使いたくないかった。

そこで、方針を転換して、別の種類のキーボードを探す事にした。

新しいキーボードの検討

新しく購入するキーボードの要求事項は以下の通り。

  • 静音のメカニカルスイッチ
  • 純粋な英語配列 Happy Hacking Keyboard と決別するのでCtrl の配置は許容する。
  • 有線、又は Bluetooth ではない無線 (UEFI BIOS でも使用できるように)
  • テンキーレス (TKL) ただし矢印キーと Home/End、Ins/Del は欲しい。

折角キーボードを交換するし、Happy Hacking Keyboard Lite2 のキータッチの不満による交換なので、今回は使用したことのないメカニカルスイッチのキーボードにする事とした。メカニカルスイッチの軸の沼はかなり深そうで興味あるが、今回はリビングで使う事も考えて静音タイプにしたいと考えて、Cherry MX だったら赤軸、Razer だったらオレンジ軸を探してみた。初のメカニカルスイッチの感触は楽しみ。

キーボード配列については日本語配列に戻ろうかとも考えた。現在では Linux もインストール段階で日本語配列を選択できるし、Windows 環境で使う分には Ctrl の配置もそれほど問題にはならない。かなの表記のない日本語配列キーボードも存在する。日本語配列であれば LogicoolBluetooth ではない独自の無線接続(LIGHT SPEEDワイヤレス)のテンキーレスのキーボードもある。

でも高い。Happy Hacking Keyboard とあまり変わらない。という事で、英語配列の有線接続を優先する事とした。

テンキーレスは必須。Happy Hacking Keyboard Lite2 と同じ程度のフットプリントにしたい。数字キーを含めてタッチタイプできるので、変換/無変換キーと同様にテンキーも不要。ただし、Happy Hacking Keyboard Lite2 の利点だった矢印キーは、次のキーボードでも使いたかった。また、Lite2だと Home/End や Ins/Del も Fn キーとの同時押しで使い勝手が悪かったので、これらも単独のキーとしたかった。

購入候補のキーボード

Amazon タイムセール祭りの期間に探してみた。

候補(1) Razer BlackWidow V3 TKL Early Edition

RGB バックライトのメカニカルキーボード。有線接続。リンクは先は英語配列だが日本語配列もあり。Razer グリーン軸(kailh製らしい)は Cherry MX 青軸相当だそうで、タイプ音が大きいとの評価が多い。タイムセールで安価になっていたので、タイプ音を我慢しようか...

候補(2) HyperX Alloy FPS Pro

Red バックライトのメカニカルキーボード。有線接続。英語配列のみ。Cherry MX 純正の赤軸。静音タイプの赤軸のタッチには興味はある。赤色のバックライトはゲーム向けには良いかもしれないが、普段使いでリビングに置くのは躊躇う。

候補(3) Razer BlackWidow Lite

White バックライトのメカニカルキーボード。有線接続。リンク先は英語配列だが日本語配列もあり。Razer オレンジ軸は Cherry MX 赤軸相当の静音タイプだそうで、付属の Oリングにより更に静音化される模様。本体色の白は奇麗に見えるが汚れが目立つ懸念あり。黒色の本体に白色バックライトも良さそう。

候補(4) e元素ゲーミングキーボード 赤軸81キー

RGB バックライトのメカニカルキーボード。有線接続(USB-C)。英語配列のみ。Cherry MX互換の赤軸だが、茶軸と青軸も選択できる。キートップ以外にメカニカルスイッチも簡単に取り外せるらしい。Cherry MX純正ではなく互換品(Outemu製?)。テンキーレスよりも更にキーを削った81キーで、Enter付近の配列が近すぎて混乱しそうな気がする。メカニカルスイッチを取り外せるのは、スイッチ故障の際に楽なのと、タッチが気に入らなければ全交換も可能など、色々試すのには良さそう。

候補(5) e元素 ゲーミングキーボード 有線 87キー 英語配列

RGB バックライトのメカニカルキーボード。有線接続(USB-C)。英語配列のみ。Cherry MX互換の赤軸だが、茶軸と青軸も洗濯できる。こちらは81キーのタイプと異なり、メカニカルスイッチは取り外せ無さそう(記載がない)。通常のテンキーレスの配列だが、この日記を作成時点で3000円未満の価格であり、あまりに安価で心配になるレベル。何かの機会に使ってみたい。

候補(6) METISカニカルキーボード 機械式 ゲーミングキーボード 87キー

RGB バックライトのメカニカルキーボード。数少ない無線式(Bluetooth)と有線の兼用。青軸と書かれているが詳細は分からず。Bluetooth と有線の兼用キーボードは貴重だが、初のメカニカルキーボードで基準が無い状態だと良し悪しが分からないし、無線時の電源が乾電池ではなく内蔵リチウムイオン電池なのと、Amazon に記載されている電池容量が「1 ワット時」(1000mAh?)となっていてメーカーサイト(Royal Kludge) にも記載がない。興味はあって使ってみたい気持ちもあるが、初メカニカルキーボードとしてはハードルが高い。

購入したのは Razer BlackWidow Lite 黒 オレンジ軸

悩みに悩んだ末、Raser BlackWidow Lite の黒、オレンジ軸を購入した。

2021年1月30日に発注、31日には届いて、Happy Hacking Keyboard Lite2 と入れ替えて使用している。数日使った感触としては、「良い」感触である。

  • キータッチは思っていたよりも軽い。クリック感(タクタイル?)は殆どない。「押す」というより「乗せる」ように打つだけで入力できる。Happy Hacking Keyboard Lite2 も軽い方だと思っていたが、更に軽い事に驚いた。
  • 静音タイプの Razer オレンジ軸だが、思っていたよりも音がするように思う。ただ、これは底打ちした時の音の様に感じる。どちらかといえば、ベースの金属から響いてくるような音。静音の O リングは未だ取り付けていない。取付には時間を要するので、外した Happy Hacking Keyboard Lite2 の分解清掃が終わって使えるようになってから試したいと思っている。
  • 設定ソフトの Razer Synapse をインストールするとキー配置が変更出来た。Caps Lock <-> Ctrl を入れ替えも出来た。状態表示は Caps Lock キーが白か緑かで判断できる状態で変化なし、機能だけが入れ替わった。Razer Synapse の使い方は後で調べてみる。
  • Caps Lock <-> Ctrl の入れ替えは出来た。それ以外の配置で戸惑うのは Backspace。その下の Back slash(/) と押し間違う事が多い。この辺りは慣れが解決する問題なので、多くの文字を入力して徐々に慣れていくしかない。
  • キーボードバックライトは白で正解だった。これだと、Gaming Keyboard らしくなく、最大輝度でも落ち着いていて通常使いにも向いていると思う。
  • カニカルスイッチが板に直接付いているキーボードを初めて使用するが、掃除しやすくて良いと思う。キートップは簡単に外れるので、後は隙間を掃除するだけ。間に入り込んでゴミが吸い込めない、何てことはない。Happy Hacking Keyboard Lite2を分解して実感した。
  • Fn + pause で PC をスリープできるのは何気に便利。Razer のキーボードで Razer Synapse を入れると有効になるのだろうか。

概ねポジティブな印象であるが、ちょっとな...と感じた所を何点か挙げておく。

  • もうそろそろ USB-C に移行しようよ...裏表判別して差し込むのは面倒だし、micro type-b は過去にピン折れした事があるので苦手。
  • 角度調整は2段階は欲しい。今は角度を付けた状態でしようしているが、もう少し欲しい。

まとめ

十数年振りにキーボードを交換した。

これまでのメンブレン式からメカニカル式へ、同じ英語配列とはいえ Happy Hacking Keyboad からテンキーレスの英語配列へと交換した事で、文字を入力が楽しくなってきた。

今回の日記では約7000文字を入力して、ちょっとした違いにも徐々に対応できてきた。特に Ctrl と Caps を入れ替えた事で、更に違和感が少なくなった。

Razer BlackWidow Lite 黒は、ゲーミングキーボードと銘打っているものの、バックライトは落ち着いた白色で、オレンジ軸の効果で音も小さめであり、ゲーム以外の通常使いにも十分対応できるキーボードだと思う。

Amazon から購入した正規品なので、代理店の MSY の2年保証も期待できる。

末永く使えたらと思う。

今後の予定

FILCOキートップ引き抜き工具も一緒に購入したので、先ずは Happy Hacking Keyboard Lite2 を分解掃除してみる予定。その後に Razer BlackWidow Lite に Oリングを取り付けてみる。将来メカニカルスイッチを取外す必要があれば、下の工具も必要になると思う。