hiroの長い冒険日記

主にコンピュータ周辺の興味を持った内容を綴ります

PC に Bluetooth アダプタを接続して Ratoc ワットチェッカーの記録データを取り出す

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Ratoc のワットチェッカー REX-BTWATTCH1 を購入して 100Vの機器の消費電力を確認しています。しかし、iOS のバージョンアップにより、iOS 版の BTWATTCH アプリで csv ファイルのメール転送が出来なくなっていました。Android 版であれば他の手段があるようなのですが、iOS 版で記録された csv ファイルを外部に渡す手段はメール転送しかありません。BTWATTCH アプリの更新も期待できないので、PC に Bluetooth アダプタを接続して、csv ファイルを残す事が出来るようにやってみました。なお、Bluetooth アダプタは Ver. 5.0 のタイプで1,000円程度の物であり、Ratoc の動作確認リストに記載のないものです。

Ratoc ワットチェッカー REX-BTWATTCH1 について

www.ratocsystems.com
100V の機器の消費電力を測定・記録できる機器です。2018年12月に購入し、新しく購入した機器の消費電力を測定しています。

小型の液晶の画面に消費電力の瞬時値が表示されるだけの機器が多い中、REX-BTWATTCH1 の良い所は Bluetooth 接続で iPhoneAndroid、PC に接続する事ができ、見やすい画面で消費電力やグラフを確認できる所です。また、専用の BTWATTCH アプリを使用する事で、内部に記録されている消費電力のデータを csv ファイルで取り出す事が出来ます。

現在は REX-BTWATTCH1 は終売となっていて、二種類の後継機種が販売されています。

ラトックシステム Bluetooth ワットチェッカー RS-BTWATTCH2A

ラトックシステム Bluetooth ワットチェッカー RS-BTWATTCH2A

  • 発売日: 2020/09/21
  • メディア: エレクトロニクス
RS-BTWATTCH2 は、REX-BTWATTCH1 と同様の Bluetooth 接続です。消費電力の測定機能に加えて、電源の ON/OFF も出来るようになっています。
ラトックシステム Wi-Fi ワットチェッカー RS-WFWATTCH1A

ラトックシステム Wi-Fi ワットチェッカー RS-WFWATTCH1A

  • 発売日: 2020/07/31
  • メディア: エレクトロニクス
RS-WFWATTCH1 は Wifi 接続で測定したデータを送信できます。RX-BTWATTCH2 と同様に電源の ON/OFF も出来るようになっています。

iOS版 BTWATTCH アプリの不具合について

iOS の BTWATTCH アプリは、旧機種の REX-BTWATTCH1 専用となっています。試しに新しい RX-BTWATTCH2 用の「BTワットチェッカー」アプリを入れて REX-BTWATTCH1 に接続できるか試してみましたがダメでした。

iOS の BTWATTCH アプリは 6年前の2015年にリリースされた Ver.1.2.0 のままで更新されていません。iOS 14.4 に更新した状態では、

  • REX-BTWATTCH1 に接続は可能
  • 消費電力の測定やグラフの確認は可能
  • 記録したデータを csv ファイルに保存する事は可能
  • csv ファイルをメール送信する事が出来ない

csv ファイルをメール送信しようとすると、ホーム画面に戻ってしまいます。

csv ファイルをメール送信できないとしてもファイルアプリや Dropbox に送る等の別の方法で取り出せれば問題ないのですが、いくら調べてもそういう機能はありませんでした。

iOS の BTWATTCH アプリが使えない以上、別の方法で csv ファイルを取り出せるようにする必要がありました。Android は所有していませんので、PC から接続して取り出せるか試してみようと考えました。

購入した Bluetooth USB アダプタについて

Ratoc のサイトには、PC 用の動作確認済みBluetooth USB アダプター一覧がありました。また、FAQには次のように書かれていました。

本製品は、Microsoft社が提供するドライバーで動作するBluetoothのみでご使用いただけます。
(中略)
市販のBluetooth USBアダプターなどを使用されている場合、各社の提供するドライバーがインストールされているため、そのままでは検索されず使用できません。この場合、各社提供のドライ バーをアンインストールし、Microsoft社が提供するドライバーをインストールすることで、本製品を検索することが可能となります。

本来なら動作確認済みの Bluetooth USB アダプターを購入するのが筋なのでしょうが、それでは面白くないので Amazonで購入できる Bluetooth 5.0 の USB アダプタを購入してみました。こちらの使用感については別の日記にまとめます。「WATT CHECKER」とペアリングが終了すれば、問題なく接続できました。

PC 用ラトックワットチェッカーのインストール

PC 用のラトックワットチェッカーこのリンクからダウンロードできます。setup は普通のソフトウェアと変わりありませんので、手順は省略します。

PC 用ラトックワットチェッカーの使い方

iOS 版の BTWATTCH アプリを使用した事があれば、操作方法は難しくありません。見れば使い方は分かるかと思います。
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起動直後の画面で、Bluetooth のペアリングが完了していれば、「接続」を押すと、状態が「切断」から「接続」に変わります。
iOS 版の BTWATTCH アプリで接続していると、PC 版からは接続できません。どちらか一方だけからデータが取得できます。
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画面右側のタブを選択すれば、リアルタイムの情報やグラフが表示できます。
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設定画面は単価やCO2の係数等を設定する所で、ファイル表示は保存している csv ファイルを読み込んでグラフにする画面です。

記録データ csv ファイルの保存方法

各グラフ画面の「ファイル保存」ボタンを押すと、csv ファイルが保存されます。Excel 等で編集する事が出来ます。

まとめ

Ratoc ワットチェッカー REX-BTWATTCH1 を iOS アプリの BTWATTCH で使おうとしたら、csv ファイルのメール送信が使用できなくなっていました。別の目的もあって PC の Bluetooth USB アダプタを購入したので、PC からワットチェッカーに接続して csv を保存する事が出来るようになりました。

後継機種が出たから旧機種は切り捨てていると思われてもしょうがないです。既存機種専用のアプリの更新も是非続けて頂きたいものです。

とはいえ、動作確認されていない Bluetooth USB アダプターでも動作した事は、大丈夫だろうとは思っていましたが一安心でした。この Bluetooth USB アダプタについては、もう少し調べて別の日記として詳細をまとめます。