hiroの長い冒険日記

主にコンピュータ周辺の興味を持った内容を綴ります

昔の PC の話

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初めて PC に触れたのは今から35年前。友人の家に遊びに行って、PC-6001MSX でゲームをしたのが最初だった。テープやカセットを差し込んで遊ぶ他に、雑誌から打ち込んだゲームを一緒に遊び、ファミコンは手元にあったものの PC の拡張性の高さとプログラミングに憧れていた。

30年前、PC-8801MHを親に買ってもらって以来、PC が手元にない時期はない。当時はゲーム主体で、友人達と学校帰りに集まっては PC ゲームに興じていた。プログラムも少しやっていて(買ってもらった理由の一番はこれ)、課題を解く為に N88-BASIC で簡単なプログラムを組んでいた。学校のPC98のワープロ(一太郎)や表計算(ロータス123)を使って、レポートや実験データの整理もやっていた。測定器と PC を RS-232C や GP-IB で接続し、定期的な測定値の記録なんかもやっていた。C 言語のコンパイラなんて高くて買えなくて、しょうがなく Z80 勉強して BASIC から読み込ませて実行させ、無限ループ入って再起動を繰り返していた。ペラペラの 5.25in. フロッピーディスクで、今なら一瞬で転送できる 1MB が広大に感じていた。

25年前、linux が未だ Ver.1.0 になる前に、自由に使えた大学の LAN に個人の PC を持ち込んで、PC-9801DS や IBM-PC 互換機に FreeBSDlinux を入れて遊んでいた。今から考えればおおらかな時代だった。sendmailapache も使い放題、kernel も作り直して、X-Window で別の端末から画面だけ飛ばして \TeX で卒論を書いていた。家の回線は ISDN で64kbps(!)、テレホーダイが始まってホッとしていたのもこの時期だった。コンパイラ(gcc) が自由に使えるのが楽しかった。

20年前、上京し PC とは直接関係のない職に就いた。学生時代とは異なり自由に PC を使う時間も少なくなり、Windows2000 を主に使用するようになった。linuxデュアルブートで使うものの、使う頻度が徐々に落ちていった。

15年前、CATVインターネットを引いて常時接続の安定性に感動し、10Mbpsで CDイメージ落としてdebiangentoolinux from scratch を入れて使用しつつ、セキュリティを気にして IP Masquerade (NAPT)しながら複数端末を接続していた。小さな linux に目覚めたのがこの辺り。cross toolchain 環境の構築も楽しかった。Windows の最新を追いかけるよりも、デスクトップマシンとしての linux を主に使用していた。仕事で中国に1年間勤務し、個人 PC は持ち込まなかったので必然的に Windows 主体の生活となった。部屋に有線 LAN があったが金盾の内側で、日によってはメールも読めない環境だった(それでも今よりは緩かったと思うが)。Sharp Zaurus (これも小さな linux だった)を持ち込んでいたが wifi 環境が無かったのであまり活用出来ず。会社の PC なので無茶も出来ず、Windows 版の PostgreSQL 入れてデータ整理とかやっていた。スマホになる前の携帯電話で Nokia N80 を現地で入手してアプリ入れて遊んでいた。帰国してからも移動が多い状態となり、Thinkpad X60 を入手してホテルで PC を使うことが多くなった。WindowsXP を主に使用していて、linux とは縁遠い生活となった。

10年前、移動が多い日々が終わり、2回目の中国での生活が始まった。この時は個人 PC を事前に購入(これが今のWindows10 PC)、Thinkpad と共に持ち込んだ。当時はデスクトップ PC の速さに納得していて、Thinkpad X60 には SSD を入れていたのでそこそこ快適だった。有線と wifi で接続していたものの、金盾の影響で LINE も Facebook も使用できず。逆に youku 使えていたので動画は見放題だった。出張の際には Thinkpad を持っていき、Internet 接続できる環境であれば当時の自宅や実家とも Skype で連絡していた。2年後に日本に帰国して WiMax を借用して空白期間をなんとか繋ぎ、その間に光を初めて引いた。始めは快適だったが、ipv4の時代はそこまで速度が出なかった。ipv6 Option でそれなりに速度が回復し、ipv6/ipv4 native 接続の auひかりへ変更したのは日記に書いた通り最近の話。PC は基本Windows7で、仮想環境で linux を細々と使用していた。昔ほど難しくなくデスクトップ環境が直ぐに使えるし、日本語も簡単に使えるので、携われた方々に感謝しつつ便利に使っていた。

5年前、徐々にスマホで済ませる事が多くなった。PC については必要最小限、遅いのを我慢して何とか騙し騙し使っていた。Web もメールもスマホに移行し、どうしても PC じゃなければ出来なかったのは、確定申告、電子マネーのチャージ、スマホとビデオカメラのバックアップ位、9割はスマホで代用できた。常時持ち歩き、直ぐに起動できて、便利なアプリでスマホでの操作が快適になるほど、PC を使う機会が減少していった。それによって更に Windows Update地獄にはまり起動と操作が遅くなり、さらにPC離れが進んでしまった。

現在、Synology DS218+を導入しデータはそちらに移して、PC のバックアップも取り、故障や交換に対する備えが完了した。SSD を導入した事で延命は図れ、Web と軽いソフトウェアを使用する分には問題ない状態まで回復できた。もう暫くは今の改善された環境で頑張ってみる。