hiroの長い冒険日記

主にコンピュータ周辺の興味を持った内容を綴ります

Windows PC バックアップからの復元テスト 成功

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折角バックアップを取っていても復元が出来なければ意味がない。

Paragon Backup & Recovery 17 Freeでバックアップしておいたイメージから、SSD導入により空きとなったHDDへ復元を実施してみた。

予想外というかやっぱりというか、色々起きるがそれが楽しくもある。

リカバリ用起動メディアの作成

以前にUSB Flash memoryに起動メディアを作成して、起動できる事とネットワークドライブを使用できる所まで確認していた。

  • ネットワークはドライバを事前に準備して自動認識
  • ネットワーク接続はOK。pingも通る
  • 英語配列のキーボードを使用しているのに対して、幾度やってもキーボードが日本語用配列となり、記号の位置がずれる。ただずれるだけでなく、「_」(アンダースコア)や「\」(円記号かバックスラッシュ)を入力できない。

フォルダ区切りに「\」を使用できないのは致命的。私はフォルダ名やファイル名に「_」をよく使用し、今回のバックアップフォルダ名にも使用していたので、ここで詰まってしまった。

Windows ADKを使用したリカバリ用起動メディアの作成

これまでは"Use this Windows Image (no ADK required)"を選択して起動メディアを作成していた。

  • USB Flashの中の設定ファイルを探したがなさそう。
  • どうしてもキーボードの設定が直らないので、ADKを使用した起動メディアを作成してみた。
  • Recovery Media BuilderでUse ADKを選択し、下に表示されるリンクから2種類(Windows ADKWindows PE)のソフトウェアをインストールする。両方入れないと上手くいかなかった。
  • 両方のソフトウェアをインストールした後には自動認識されて、起動メディアを作成できるようになる。
  • 今度は英語キーボード配列となり記号の入力と表示がすべて一致するようになった。ネットワークも自動認識。ただしbrowseでNASは探せず。IP Address直打ちのWindowsネットワーク指定形式(\\192.168.1.1\hoge)で入力すれば大丈夫。

旧HDDの消去

  • 一旦消去する。ドライブを間違えないように注意。メインのパーティションだけ削除した。
  • システムドライブとして認識されているようで、GUIのディスク管理から消せないパーティションもあるので、復元が無事終了したら、CUIのdiskpart.exeを使って管理領域まで含めて初期化して、データ用HDDとして使用予定。

リカバリテスト ~ その1 失敗

  • USB Flashの起動メディアから起動する。
  • Synology DS218+のバックアップ元を指定する。バックアップ専用ユーザーのhomeを選択、ユーザー名とパスワードの認証もOK。バックアップの際に作成したフォルダの更に下、バックアップ情報が入っているファイル(拡張子pfi)を選択する。
  • 強く推奨されたので、virtual driveのintegrity(完全性)をcheckする。1時間程で終了。
  • Virtual Imageが認識されるので、Sourceとして選択する。ディスク全体を選択する。
  • TargetにHDDを選択する。ちゃんと名称が表示されているので、間違えない事。
  • HDDを選択した後にNextが押せない状態になって進めなくなったが、login errorと表示されていたので、backで一つ戻り、Virtual Imageを再選択したら大丈夫だった。
  • 復元開始。放置して外出。
  • 2時間程で終了し再起動、BIOS起動順を変更してHDDから起動させると…ブルースクリーンが出た。

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  • INACCESSIBLE BOOT DEVICEのエラー
  • 2回再起動で自動修復に入るも修復出来ず。
  • ググると、Windows Updateのタイミングや、ハードウェアを更新した時、今回のようにバックアップからの復元の時、など発生原因は様々、対応も様々。
  • BIOSIDEAHCI の切り替えかなぁと推測。丁度よい機会なので、一旦HDDをAHCIな状態でformatしてみる。

HDDをAHCI有効で再フォーマット

こちらを参考に diskpart.exeで領域解放、ディスクの管理で再フォーマットを実施した。

  • list disk、select disk 数字でHDDを選択
  • detail disk で確認し、間違えないように選択する。現環境では、disk 1がSSD、disk 0がHDDだった。
  • cleanで管理情報のみ消去した。今回は再使用するのでゼロクリア等までは不要。
  • ディスクの管理(diskmgmt.msc)で未割当になっている事を確認した。この後にパーティション構成含めて復元するので割当は不要。

リカバリテスト ~ その2 失敗

  • その1と同様に作業した。
  • integrity checkは前回やって問題なかったので、今回はスキップ。
  • 二回目の復元開始。放置して外出。
  • 1時間後には終了していた。HDDから起動させると…やっぱりブルースクリーンだった。同じエラー。
  • もっと根が深い問題なのか。SATAチップの違い?(marvellとintel)、SSDとHDDの違い? 再度ググってみる。

バックアップ元の変更

NASの中には、3種類のバックアップが残っている。

  1. HDDから取ったWindows7
  2. HDDから取ったUpgrade後のWindows10
  3. HDD→SSDにクローンし、設定終了後にSSDから取ったWindows10

これまで、3を使用してHDDに復元していた。Hardware構成のより近い1を使用して復元してみた。

リカバリテスト ~ その3 成功

  • 手順は過去2回と同様。Sourceを変更したのみ。
  • 今度はWindows7が問題なく起動した。

Windows10回復手順の検討

HDD→SSD移行の際にはクローンで行った為か何故か上手くいったが、今後の復元の際には今回と同様の事が起きるかも知れない。回復手順を考えておく必要がある。
Windows RE で Bootrec.exe を使用してスタートアップの問題を解決する(Microsoft)
Windows10 DVDを作成、起動し、Windows PEのコマンドプロンプトで次の順番で処置すると直るかもしれない。

  • bcdedit /export c:\bcdbackup
  • attrib c:\boot\bcd -h -r -s
  • ren c:\boot\bcd bcd.old
  • bootrec /rebuildbcd
  • 質問にyes「y」
  • exit で終了

起動時のハードウェア構成を初期化しているのだと思う。(高速起動が問題?)

上記CドライブはHDDの先頭の小さいパーティションを選ぶ必要がある。が、今回はSSDとHDDの2台が入っていて、diskpart.exeで確認は出来るものの、失敗した際に折角安定したSSD側の環境を壊すかもしれない。SSDを外してやれば安心だが、今のケースは作業性が悪いので、そこまでしたくない。

よって、Windows7の起動までを確認出来たので、今回の復元テストはここまでとする事にした。

最後にHDDをdiskpart.exe で clean all して、bad sectorがないかどうか確認し、再フォーマットして終了。

まとめ

これまでのNASへのWindows10のバックアップ、復元作業の結果をまとめてみた。

  1. Paragon Backup & Recovery 17 FreeでWindows10のSSDからNASにバックアップすることが出来た。
  2. このデータを使用して、NASからHDDへ復元することが出来た。
  3. 復元したHDDのデータは読めるものの、HDDからの起動には失敗した。INACCESSIBLE BOOT DEVICEでブルースクリーン
  4. バックアップ時のハードウェア構成と復元した時の構成が異なる事により発生していると思われる。
  5. 環境が大きく変わる前のWindows7のバックアップから復元した際には、問題なく起動できた。
  6. 3を解消するにはWindows10のDVDから起動してコマンドプロンプトから諸作業が必要になる。

Paragon Backup & Recovery 17 Freeは、ネットワーク越しにNAS(Synology DS218+)に問題なくバックアップ、及び復元が出来た。Freeは英語版のみだが、十分な機能を持ったソフトウェアだと感じた。

Paragon Backup & Recovery 16 Professional|ダウンロード版

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どうしても日本語じゃないと、という場合は、有償のProfessional版(こちらは16)をお勧めする。