hiroの長い冒険日記

主にコンピュータ周辺の興味を持った内容を綴ります

PC 起動トラブル (原因はっきりせず)

当日記ではアフィリエイト広告を利用しています

次の日記のネタを試していたら、PCが起動しなくなってしまいました。なんとか復旧して、今は使えるようになりましたが、後々の参考とする為に試したことを記録として残しておきます。結果として原因はわかりませんでした。また、完全には不具合は解消していません。

PC が起動しなくなった理由

次の日記のネタとして、Android x86_64 を実機で起動する為の設定を行っていました。

余っていた 128GB SATA SSDAndroid x86_64 を Hyper-V Path through disk で install、初期設定し、実機で起動しようとした所、UEFI menu には以前に使用していた Ubuntudebian の entry のみで、Android x86_64 の entry がありませんでした。

そこで、一度 128GB SATA SSD を format して消去してから再 install しようとしましたが、ESP 領域は Windows11 から消去できませんでした (管理者の diskpart でも消去できない)。Windows11 の install 用 USB Media から起動して diskpart で消去できましたが、再起動すると Windows11 と Windows10 の dual boot が出来なくなっていました。

選択メニューが表示されず Windows11 が起動する状態でした。また、電源 OFF から起動した際に UEFI が表示されなくなっていました。以前に発生した状況と似ています。

hiro20180901.hatenablog.com

Windows10 は会社のリモートワークの為に残している環境なので月曜日から使用する予定です。また、Windows11 は常用の環境で、次の日記ネタの Android x86_64 を試すのに使用しています。Dual boot できないのは致命的です。

とはいえ、過去に Windows11 と Windows10 の dual boot に成功していましたので、この時点では簡単に復旧できるだろうと考えていました。

hiro20180901.hatenablog.com

過去に行ったリンク先の手順を実行してみました。

  1. Windows11 の install 用 USB Media で起動
  2. command prompt を表示
  3. diskpart で ESP領域 (H:)、Windows10領域 (C:)、Windows11 領域 (G:) の各 drive letter を確認
  4. ESP領域を FAT32 で format
  5. bcdboot で ESP領域に起動用 file を配置

> bcdboot G:\Windows /s H: /l ja-jp /f UEFI
> bcdboot C:\Windows /s H:

前回はこれで上手く行ったのですが、今回は二つ目に実行した Windows10 のみ有効となり、二つの Windows の選択画面が表示されない状態でした。

しょうがないので、とりあえず Windows11 のみ起動する状態にして、Web で調べて以下のコマンドを実行した所、Windows11 も Windows10 も起動しない状態になってしまいました。

> bootrec /RebuildBcd

対処

仮に NVMe M.2 SSD の ESP 領域が破損しても、Windows11 install 用 USB Media から起動できれば修復は簡単だったのですが、このタイミングで起動時に UEFI が表示されなくなってしまいました。その為、ESP 領域の修復も出来ない状態。原因がはっきりしなかったので、スマホで調べながら以下の対処を複数回行いました。

  1. CMOS Reset 端子をショート
  2. ボタン電池を外して放置 CR2032の電圧は 3.24V で、定格の 3V以上はありました。
  3. 上記1、2の合わせ技
  4. menory を A2/B2 から A1/B1 に入れ替え、差し込み状態の確認
  5. Video card の抜き差し

それでも状況は改善せず、電源を入れても monitor は黒いままで UEFI が表示されませんでした。完全にドツボに嵌った状態でした。

少し時間を置いて考えて、機器の故障の可能性を含めたもう少し他の対処がないか考えました。

  1. 外部機器の取り外し (外付アンプ、Bluetooth ドングル) … 効果なし
  2. 使用していない HDD の切り離し (電源壊れかけを疑い) … 効果なし
  3. monitor の HDMI 端子を別にする … 効果あり!

monitor の HDMI 端子を別に差した時に UEFI 画面が復活し、CMOS reset 後の入力待ちの画面が表示されました。しかし、未だ不具合は続いていました。

先ずは Windows11 の起動だけでも復旧しようと考えて、Windows11 install 用 USB media から起動しようとしても BSOD。Windows10 の DVD-ROM から起動しようとしても BSOD

ここまで来ると hardware の故障を疑うようになってきました…が、確認用の予備機器は手元にはありません。また、もう一度 Video card や memory slot を元に戻したりしているうちに、再び UEFI 画面が表示されなくなってしまいました…

もう一度 CMOS reset を実施しながら、これまで行った作業を見直してみました。

そういえば、monitor 側の HDMI 端子を別にした時に UEFI が映るようになりましたが、その際に PC と monitor の両方の電源を落としていました。そこで、CMOS reset の後に HDMI cable を差す際に同じ様に電源を落として繋いだ所…画面表示が復活しました!これ以降は再起動しても表示が消える症状は発生しなくなりました。

UEFI の設定を backup から戻し、fastboot を OFF にして、Windows11 install 用 USB media から起動して ESP 領域を復旧し、ようやく安定して Windows11 が起動するようになりました。

残っている不具合

未だ不具合は残っています。

  • Windows11 と Windows10 の dual boot は実現できず
  • Fastboot OFF、高速スタートアップ OFF でも UEFI 画面が出ずに Windows11 が起動する

これらの事については更に深みに嵌りそうなので、もう少し調査してから試してみます。

Windows10 環境は別途準備

リモートワーク用の Windows10 環境はどうしても必要なので、トラブル最中に安価な PC を Amazon に発注しました。本業で貸与されている PC より少し良い程度の mini PC です。(本業の PC は就業規則上持ち出せないんです)

MINISFORUM の GK41(8+256) という機種です。主な仕様は

  • CPU Celeron J4125 (4c)
  • memory 8GB onboard (増設不可)
  • Windows10 Pro (英語版らしい)
  • M.2 SATA 256GB SSD (NVMe M.2 SSD じゃないのは残念)
  • 2.5 inch SSD/HDD 空き slot
  • Ethernet 1Gbps x 2
  • Wifi & BT

といった所。size が 125 x 113 x 30 なので手のひらサイズです。

ホントならもう少し良い機種にしたかった所ですが、とりあえずリモートワーク用に安価で短納期で入手できる機種、ということで選択しました。

リモートワーク用途が終了したら、Synology DS218+ と同様に常時起動 PC として、又は Bluetooth keyboard & mouse でリビングPCとして使用しようかと考えています。

まとめ

急遽リモートワークをする事になった中で、Windows10 環境が必要な時期に PC が起動できない状態にしてしまった事については反省しています。

HDMI cable を抜き差しする際に PC と monitor の電源を落とす必要がありそうです。これまで、D-SUB、BNC、DVI と色々と渡り歩いてきましたが、このような経験は初めてです。HDMI や DisplayPort の場合はそういうものなのでしょうか。今後は HDMI cable を抜き差しする場合には、PC と monitor の両方の電源を落とすようにして再発しないか確認します。

とはいえ、趣味用の PC 1台のみで生活する事は元々無理だと考えていましたし、トラブルの際にもう1台の PC がないと手詰まりになってしまう事は容易に想像できていましたので、それほど性能が出ないとはいえ、もう1台の PC が準備できた事は今後の事を考えると安心できます。Windows の dual boot は不安定だと Web の記事でも良く見かけるので、安定して使える状態になったと前向きに捉えています。