自転車のSHIMANO製Vブレーキの隙間を無くしてみた
当日記ではアフィリエイト広告を利用しています
自転車のVブレーキを SHIMANO の DEORE BR-T610 に取り替えました。その後もブレーキの効きについては問題なく、音鳴りする兆候も全くありません。ただ、Vブレーキの取付座とVブレーキ本体の隙間が気になっていました。Amazon で幅の狭い平座金を購入しましたので、取り付けた状況について書いておきます。
Vブレーキの取付状態
Vブレーキを取り替えた時の記事は以下です。
取り付け後の写真です。
この時に、
- SHIMANO の Vブレーキを取付座に差し込むと隙間があいている事
- 取付座の段付き部分、直径差2mm(幅1mm)の部分に乗る形でVブレーキが固定されている事
- 取付座と Vブレーキの寸法を実測して計算した所、1.8mmの隙間である事
が分かりました。
規定トルクで締め付けた後に確認してもグラつき等はなく、通勤で使用している際にも違和感は感じませんが、長期的な利用には不安がありますし、また (元機械設計屋としては) 幅1mmで受けている状態は気持ちの良いものではありません。
早いうちに、この隙間に合うものを見つけて、Vブレーキの段差部分ではなく面で受ける状態に修正したいと考えていました。
平座金の規格
こちらのページに平座金の規格が書かれています。
M10 用の平座金 (内径φ10程度) の ISO(新JIS)規格品では、
- みがき丸 (大ワッシャー) は外径φ21 x 厚さ2.0mm
- 小型丸 (小ワッシャー) は外径φ18 x 厚さ2.0mm
と外径が大きく、今回使用したい部分(外径φ14以下)にはそのままでは使用できません。追加工が必要です。
購入した平座金
丁度よい平座金がないか調べた所、ISO規格にはない寸法ですが Amazon で合うものを見つけました。今回購入した平座金は下記の商品です。
材質は SUS304、内径10.5mm x 外径14mm x 厚さ0.8mm で20枚入りです。
M10用の平座金で探すと、真鍮製や銅製、アルミ製の平座金も見つかりますが、これらはパッキン用途で潰れるタイプですので今回の用途には使えません。メッキ品もありますが、SUS製がお勧めです。ご注意下さい。
届いた状態 :
開封後 : 数えたら22枚入っていました。
表面 : この面は少し光沢があります。
裏面 : 縁部分に少しバリがあります。打ち抜きで作ったのでしょうね。
ノギスで実測すると、内径φ10.7 x 外径φ14.0 x 厚さ0.8mm で表記通りの寸法でした。これだとVブレーキの取付座に入れる事ができます。
ISO 規格では平座金の両面共に▽▽の仕上が指示されています。今回購入した平座金は打ち抜き加工した状態そのままのように見えますので ISO や JIS規格品ではありません。でも今回の用途にはぴったりです。
取付
計算上の隙間が 1.8mm ですので、3枚を入れれば 2.4mm となり段付き部が触れなくなるはずです。この状態で、Vブレーキの位置決め用のピンが自転車本体の穴に嵌っていれば問題ありません。ブレーキシューの位置が少しずれますので再調整が必要でしょう。
前回通りなので細かい手順は省略します。
hiro20180901.hatenablog.com
平座金を3枚重ねで入れるので、一番上と一番下がバリのない面になるように重ね合わせて入れます。
Vブレーキの取り付けの際にはピンが入っているか確認します。六角レンチで仮止めしてから、トルクレンチで規定トルクで締め付けます。
後はブレーキシューの再調整とブレーキワイヤーを取り付けて、センター調整をすれば終了です。
結果
隙間がなくなり、面で受けて固定する事ができました。
ピンも (奥まではもちろんはいりませんが) ちゃんと嵌っています。
これまでは、幅1mmの段差部分で固定していて1.8mm の隙間があいている状態でしたが、0.8mm x 3枚 = 2.4mm の平座金を間に挟むことで、固定座の一番奥の面で受けて固定している状態になりました。これで安心して自転車を使用できます。参考になれば幸いです。