hiroの長い冒険日記

主にコンピュータ周辺の興味を持った内容を綴ります

網戸の開閉が鈍いのを直す

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網戸の開閉が鈍いと、本当にイライラしますよね。新しい網戸だとスムーズに動くのに、時間が経つにつれて様々な開閉不良が発生します。途中で引っ掛かって無理に引っ張ったり、ギーギー音がしたり、しまいにはレールから外れて動かなくなったりします。

たまたま、今日の関東地方は2月とは思えない程に暖かく、窓を開けて網戸を使おうとしたら前記のような状態でした。そのまま放っておくのもイヤだったので、スムーズに動作するように直してみました。

私の家の網戸は LIXIL 引違い網戸(中桟付)というタイプでした。他の網戸でも同様かと思われますが、構造が違う場合もありますのでご注意ください。

使用した道具

網戸を整備するのに、次のような道具を使用しました。別の用途で購入していて、私の場合にはそのまま転用できました。

踏台

背の低い窓では不要ですが、最近は高さのある窓も多いので踏台が必須だと思います。

私は身長が180cmですので、高さ220cmの窓であれば2段の踏台で作業できました。3段の踏台であれば、もう少し楽に作業できたかと思います。脚立と違い、踏台であれば天板に乗って作業できます。脚立の場合は天板に乗るのは危険です。他にも脚立の危険な使い方が以下に書いてあります。
www.hasegawa-kogyo.co.jp
DIY で怪我をするのは残念な事ですのでご注意ください。

プラスドライバー

プラスNo.2の150mm程度のドライバーが必要です。ホームセンターで売っている8本セットのドライバーでは作業しにくいです。ドライバーはそれなりの物を持っていると後々のトラブル防止できます。

シリコンスプレー

プラスチックにも使用できるシリコンスプレーが家にあると、様々な事に使えて便利です。

注意する点は「無溶剤タイプ」を選ぶ事です。「無溶剤タイプ」であれば金属はもちろん、ゴムやプラスチック、木材や紙にも使用できます。今回の用途の他に、襖の敷居の滑りを良くする事や、防水・撥水効果を利用して傘や合羽の再コーティングにも使用できます。

キムタオル

シリコンスプレーを塗布する時に周囲に飛び散らないようにしたり、汚れた部分をふき取るのにキムタオルがあると便利です。

ティッシュだと強度が無さ過ぎてダメです。キッチンペーパーでも良いですが、汚れ物を掃除する際に、キムタオル(や同等品)があると作業が捗りますし、後片付けも楽になります。

私は自転車の整備用に持っていた為に転用しました。

網戸を外す手順

昔の網戸は簡単に外せた記憶があるのですが、最近の網戸は強風等で飛ばされにくいように工夫されていて、その分外し難くなっています。LIXILYKK の網戸の外し方は以下のページに記載されています。
www.lixil.co.jp
www.ykkap.co.jp
これから説明する手順は LIXIL の物になります。

上部の外れ止めを解除

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上の写真はまだ外れ止めが有効な状態です。網戸上部両側に「外れ止め」が付いていますので、下のネジを緩めて「外れ止め」を下げます。

下部の戸車を固定

戸車と呼ばれる小さなローラーが下レールに嵌っています。この状態で網戸を持ち上げても、戸車が引っ掛かって外せません。
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上の写真は取り外した戸車です。丸印を付けた部分が戸車の操作つまみで、引っ張る事によって戸車が持ち上がって固定できます。操作してみると2段階に固定できるようです。固着して動かない場合は、網戸の下の隙間から戸車を持ち上げながら外さなければならず、ちょっと面倒です。

網戸を外す

戸車が固定できれば簡単に、固定できなければ戸車をずらしながら、網戸を上に持ち上げて下側をずらせば網戸を外す事が出来ます。

網戸とレールを掃除

汚れが付着していると網戸の動きが悪くなるので、外した網戸の外れ止め部分・戸車部分と、上レール・下レールを水拭きして掃除します。

網戸の上の溝にシリコンスプレーを塗布

網戸上側の溝も上レールと摺動する部分なので、此方にもシリコンスプレーを塗布しておきます。

網戸の戸車を整備

この状態で網戸を取り付けても幾らか改善できると思いますが、更に動きを良くするように、良い状態を維持できるように、戸車を整備しました。

戸車の取り外し

戸車を横から見ると2本のネジが見えますが、上側のネジを外すと戸車がスライドして外せます。取り外した状態が下の写真です。
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もう一つの下側のネジは、戸車の高さを調整するネジです。これは網戸を取り付けた際に高さを調整するのに使用します(後述)。

戸車の摺動部にシリコンスプレーを塗布

戸車の材質は殆どの箇所がプラスチック製です。無溶剤タイプのシリコンスプレーを、特に摺動部に入念に塗布します。シリコンが付着した箇所は滑りやすくなるので、キムタオルに戸車を載せた状態で噴霧した方が良いと思います。

周囲をキムタオルで拭いた後で、各所を摺動させて動作を確認します。

  • 戸車の上下動
  • 戸車操作つまみの出し引き

戸車の高さ調整ネジのゼロ点合わせ

前述したように、戸車には高さを調整するネジが付いています。
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網戸をレールに嵌め込む時には戸車は一番上にあった方が入れやすいです。上の写真のように戸車が一番上にある状態で、調整ネジの先端が触れる位置にしておきます。

戸車の取り付け

取り外しと逆の手順で取り付けます。網戸の溝に嵌め込んでネジで固定します。

網戸を入れる手順

網戸を取り外した手順の逆で入れて、その後で高さを調整します。

網戸を入れる

戸車の操作つまみを引いて固定し、先に網戸の上部を上レールに嵌め込んで、上に持ち上げたまま下レールに嵌め込みます。戸車が固定されていれば楽に入ります。

網戸の高さを調整

網戸を左右の端に当てて隙間が無いかどうか確認します。隙間がある場合には、低くなっている側の戸車調整ネジを右に回して押し込む事によって、高さを調整します。ゼロ点合わせをしてあれば、低い側を高くするだけで調整できます。

調整後に、網戸をもう一度左右の端に当ててみて、隙間が無くなっているか確認します。

網戸上部のスライダーを上げる

網戸上部のスライダーの固定ネジを軽く締めてからスライダーを上に動かして、当たる所から少し下げてから固定します。

ぴったり当ててしまうと、始めのうちはスムーズに動いても、汚れが少し付着するだけで開閉が鈍くなります。少し下げておけば頻繁に調整しなくても大丈夫です。

くれぐれもスライダーを上げるのを忘れないでください!台風等で網戸が飛ばされてしまいます!

まとめ

自宅の網戸の開閉が鈍く引っ掛かりがある状態でした。子供達が開閉する際に引っ掛かっているのを無理矢理開けて破損しそうな状態でした。

網戸を取り外し、上側の溝と下側の戸車にシリコンスプレーを塗布する事によって、新品以上にスムーズに開閉できるようになりました。

最後に、くれぐれもスライダーを上げるのを忘れないで下さい!

以上、ご参考になれば幸いです。