hiroの長い冒険日記

主にコンピュータ周辺の興味を持った内容を綴ります

Windows10 Virtualbox raw disk で 物理SSD に Linux install

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前回の記事では、CPU を Core i7 870 から Ryzen 7 3800x に更新して、久し振りに Hyper-VVirtualbox が同時に使用できるか確認してみた。
hiro20180901.hatenablog.com
結果は、やはりNG。Hyper-VVirtualbox の共存は、NVMe SSD を用意した後に Windows10 Pro を再インストールして確認する事にした。

新PCになってから、未だ移行していなかったのが SSD 128 GB にインストールしていた Linux 環境である。この中には、Hyper-V の path through disk を使用して、仮想マシンに物理 SSD を接続して Linux をインストールしていた。
hiro20180901.hatenablog.com
当時は SSD 128GB には MBRLinux をインストールしている為、CSM(Compatibility Support Module) を無効にしていると UEFI の Boot Overdrive には表示されない。

Hyper-V path through disk では一度試しているので、今回は Virtualbox の raw disk を使用して、物理 SSD に GPT disk で Linux をインストールしてみた。

Virtualbox に GPT disk で Linux を install

まずは、Virtualbox仮想マシンに GPT disk の仮想ディスクで Linux を install 出来るかやってみた。

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  • 仮想マシンを起動して install する。途中で、UEFI で良いかの確認が出るがそのまま進める。
  • 仮想マシンを再起動する。Debian(10.3.0) も Ubuntu (18.04.4) も問題なく起動した。
  • GParted 等で UEFI disk になっているか確認する。

Virtualbox仮想マシンの設定で (U)EFI を有効にするだけで GPT disk でインストール出来た。

SSD 128 GB を Windows10 Pro で Offline にする

Hyper-V の時も同様だった。
hiro20180901.hatenablog.com
新PC に storage を移植する際に、一度取り外して取り付けたために Online に戻っていたみたい。

今回は、管理者モードの cmd.exe から diskpart で Offline にしてみた。SSD 128 GB は disk 1 だったので、

C:\> diskpart
DISKPART> list disk
(容量から番号を確認。今回は1)
DISKPART> select disk 1
DISKPART> offline disk 1
DISKPART> exit

Virtualbox の raw disk で物理 SSD に接続する

hrn25.sakura.ne.jp
やった内容は上のリンク先通り。raw disk 用の vmdk を作成したいフォルダに移動して、次のコマンドを実行した。

C:\> "C:\Program Files\Oracle\VirtualBox\VBoxManage.exe" internalcommands createrawvmdk -filename cssd_sm128wj3.vmdk -rawdisk \\.\PhysicalDrive1

既存の Linux 仮想マシンに接続して確認

Virtualbox管理者で起動し、作成した仮想ディスク (vmdk) を仮想マシンに接続して、読み込める事を確認した。この段階では未だ MBR ディスクの状態である。

raw disk を対象として仮想マシンを作成、Linux を install

新規で仮想マシンを作成する。ただし、ハードディスクの選択の際に、作成した仮想ディスク (raw disk) を選択するようにする。
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後は通常通り作成し、ISO Image から Linux を install する。

起動確認

Virtualbox の raw disk に install した Linux を、

とやってみたが、どれも問題なく起動できた。

前回、Hyper-V でやった時には、Debian だと grub entry が UUID で指定されていなくて苦労したが、今回は UbuntuDebian も UUID で指定されていたので、問題なく起動していた。

結果

Virtualbox の raw disk を使用して、物理 SSD 128 GB に Linux (Debian, Ubuntu) を install してみた。

  • Hyper-V で同様の事をやった時と比べて、拍子抜けする程簡単に実現できた。cmd と Virtualbox を管理者として起動するのを忘れなければ、引っかかる所は無かった。
  • UEFI 有効にするのもチェックボックス一つであり、Hyper-V の第一世代/第二世代のような区別が無く、やり易かった。
  • UEFI BIOS の Boot Overdrive は簡単で良い。Boot Manager を気にする必要がない。
  • Ryzen Zen2 と Linux の組み合わせは、Zen2 が出た直後は大変だったみたいだが、2020年3月の時点では大丈夫そう。
  • Ryzen Zen2 の CPU 温度や Fan 回転数は、Linux では未だちゃんと取得できなかった。Zen2 + x570 でも出来そうな記事はある。

forum.level1techs.com

Ryzen 7 3800x で Virtualbox仮想マシンを使ってみると、8c16t & 32 GB mem & SSD の効果もあり、仮想マシンといっても以前の Core i7 870 実機より快適に動作していた。起動・停止も高速でストレスが無い。今は GUI 使用しているが、CUI で運用すればもっと軽いだろう。Windows10 Pro の再起動も苦にならない位の時間になったので、少しずつ Linux も使ってみよう。

ただ、Windows Subsystem for Linux 2 も控えているので、どちらかといえば Virtualbox ではなく Hyper-V を使おうと思っていたが、思いの外 Virtualbox の使い勝手が良い。悩ましい所。

入荷が滞っているのか、以前は即納だったのが最近は入荷待ちになっている事が多い。HDRの規格が違う位で、タイムセール期間は 27UL500-W と 27UL600-W の価格差が2K円になっていた。ただ、LG の製品は背面のコネクタが垂直に差すタイプなのが気になる所である。出来れば下から差し込む方がコネクタやケーブルに負担がかからないと思う。
Acer の新型 (VG280Kbmiipx | acer) が良さそうなのだけど、在庫なしな上に値上がり傾向。悩み中。